砂漠の野球部

コージィ城倉のチェイサーが面白いもので。

作者の情報をネットで調べたところ、グラゼニの原作者を手掛けていることが分かり驚き、ますます興味がわいた。

そのようなわけで、「砂漠の野球部」を読みたくなった。

もうこの作品は、20年も前になるのか。

連載当時、愚兄に勧められてそのときは断ったんだよなあ。

愚兄は、重度の糖尿病だが、マンガを見る目だけは確かなんだよなあ。

当時の自分を反省して、あらためて愚兄に貸してくれるよう頼んだ次第。

「たくさんの本があっても整理されてないと役に立たない」と言われるが、愚兄の蔵書は整理されてても役に立たない。位置は特定できても膨大な本の山が積み重なっており、手にすることが困難なのだ。

しかし、今回は幸運にも、「砂漠の野球部」は書棚の手前側にあり比較的に簡単に取ることができた。晴れて、借りることができた次第。

さて、「砂漠の野球部」全11巻。

とても面白かった。

まず、作者の素直な表現欲がとても心地よい。

俺はこういうの大好きだぜ。

昭和のスポ根マンガの魅力を再現し、伝えようとする意気込み。

作者の野球に対する造詣の深さ。

この二つが合わさって、不思議な魅力ある世界観を作り上げている。

過去の名作の魅力を伝えるべく再現を試みた作品が、独創的な表現となる。

創作の不思議だ。

魂をコピーした者は、コピーにならないのだ。

本作で再現された過去の名作は、まず「男どアホウ甲子園」。

主人公達のチームが公式試合にでられず野試合を繰り返す、破天荒で先の読めない展開は、まさに男どアホウのソレ。

主人公が硬式ボールをいれたズタ袋を持ってケンカに臨む場面。

いくつかの表現と、芝居がかったコクのあるセリフ回しは、ずばり梶原一騎

柔道賛歌、プロレススーパースター列伝巨人の星など。

そして、魔球!

サイレントカーブは、さすがグラゼニの原作者とうならせるアイデア

「砂漠の野球部」は、笑いながら男泣きする。

一つだけ残念だったこと。

ツッチーの相手がアニメって、そりゃねえだろ。素直にあねごか、ジャンボーグにしてほしかった。

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