「メッセージ」円環の言葉

メッセージ

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「戦闘場面」が苦手なので、「宇宙戦争」でドンパチも×。

(真空で無重力の宇宙で、あんなことできないでしょ?

なんて余計な理屈はわきに置いておくにしても。)

何に?と思うと人間の行為や思いに興味があり、

その心の襞が丁寧に、深く描かれているもの。

もう1つは、ユーモアや楽しいジョーク満載のもの。

だから、「メッセージ」は、当たりなんだけどね。

世界の12か所に、突然、巨大な飛行物体が現れる。

(これ摩擦が多そうで、大気圏にはどうなのかしら?)

その内部にいるエイリアンの目的は何か。

言語学者のルイーズ・バンクス(エイミー・アダムス)は、

幼い娘を病気で亡くしている。その前に何か将来について言い、

そこから数学者の夫と離婚するようになったらしい。

彼女は、エイリアンが地球に来た目的を明かして欲しいと、

アメリカ軍のウェバー大佐(フォレスト・ウィテカー)に求められる。

コンビを組むのは数学者のイアン・ドネリー(ジェレミー・レナー)。

宇宙船の中に入ると、半透明の壁の向こうにエイリアンが2体。

ここで笑えたのだけれど、人間の想像力って限界があるのね。

19世紀のパーシバル・ローウェルが考えた「火星人」、

H・G・ウェルズが『宇宙戦争』に描き、オーソン・ウェルズが、

それをラジオ放映し、本当と思い込んだ人々をパニックにさせた、

あの火星人の姿から、あんまり変わってないんだもの。

ルイーズたちは、その姿から「ヘプタポッド(七本脚)」と呼ぶ

エイリアンに文字を見せ、コミュニケーションを取ろうとする。

彼らは手先から出る墨で、文字らしい円環を描く。

12か国の政府は、最初は平和的解決に協力していたが、

次第に、宇宙船への攻撃に傾いていく。

最初、エイリアンとのファースト・コンタクトものだろうと

思ってみていたのだけれど、そう単純ではなく、

コンタクトを取った後、ルイーズの中に時間が錯綜していく。

ぶっちゃけ、3000年後に地球人の助けがいるからと、

やってきたヘプタポッド、つまり未来を見通せる彼ら。

つまりルイーズに、娘のハナが訪ねたこと、

双方の利益になるという言葉もヒントになる。

それに接触したルイーズの能力も変化する。

でもすでに、娘の未来を見通したらしい話もあって、

そこから考えると、もともとルイーズは超能力者? 

娘の名前はHANNAH。前から読んでも後ろから読んでも同じ。

これが宇宙人の描く円環の文字らしきものと

つながっているんだと気づいたのは、見終えてからだった。

最後の方、え〜、そう来たか。え?

ひょっとしてイアンって…数学者だよね、円環?

え?では娘は? この時点で2人は分かっているの?いないの?

でも結婚するの? 愛は変えがたいから?

「愛を知らない一生よりも、愛して失うほうがいい」ってこと?

ホントは、人間って将来は分からない。いつ死ぬかさえ、

まず知らない。だから生きていられるのだろうね。

でも例外もあって、例えば「がんであと数か月」とか、

およその見当だけど、それは、聞きたい?聞きたくない?

私は「聞きたい。だって、家を片付けなくちゃ」なんて、

日頃うそぶいているけれど、いざとなったらどうなんだろう。

な〜んて、いろいろ余計な方にまで思考が飛んだ作品でした。

見終えても、まだ???は残っているんですけれど。